「
その背景 〜双月〜
」
深夜、時刻は00:37
夜間迷彩されたグスタフに乗って、数時間前まで戦闘が行われた場所につく。
私は軽快(?)に降りて周囲を見回す。
初めての時は煙たいのとよく解らない異臭が頭を痛くした。
けれどももう、そんな感覚は無い。
そこから一層キツイ異臭を辿ると、人だったものが放置されている。
制服を見ると共和国軍人である。
それをグスタフのアームでつかみ、搭載されたコンテナに置く。
一つ終了すると次を探す。
それを繰り返して、すでに半時間。
ガラリという音がして、何かが立った。
同時にこちらを向く銃口がある。
そんなことはどうでもいいので私は次を探すために他の場を見つめた。
それは何かを叫んでいた。だが私の近くで銃声がしてそれの言葉を止めた。
「あーぁ、せっかく生きてたのにぃ、ま、出てくる方が悪いのよ。」
「姉さん・・・」
私は彼女に言いたかった。
「頭を打ち抜いちゃ駄目です。これで何度目ですかリア姉さん。」
「あ・・・つい、うっかり・・・ごめんねミア〜」
今日はこれぐらいで帰ることに決めました。
帰ったら集めたもののどこが使えるかを分別する作業です。
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