旧大戦時、共和国軍は「ゴドスを越える量産機」をコンセプトに一つの蛇型ゾイドを開発した。
そのゾイドは攻撃用装備が対空ビーム砲のみであるが、3次元レーダーや全天候対応レーダーなど各種レーダー、サーモグラフィーや暗視スコープシステムといった各種センサー、さらには妨害電波発生器による電子能力を充実させ、さらにはステルス系統による隠密性能が同サイズの他ゾイドと比較しても類を見ない程に優れている。
戦場ではその隠密性能をいかんなく発揮し、奇襲作戦にはまさにうってつけと予想されていた。
しかし、いざ戦場にだてみると電子系統にエネルギーのほとんどをまわす為、ビーム砲の連続発射能力は皆無と言ってよく、使用後には自らの姿を隠せず、敵にダメージを与えられずに破壊されてしまうことが多く、生還率が低く、「ゴドスを越える量産機」とは成り得ず生産は中止された。
そして、そのエネルギー問題を解決し、マイナーチェンジされた機体がこの「ノコッチャー」である。いくら解決したとは言え、ビームの方は相変わらず低威力なので、生産は少数にとどまっている。量産機なのに少数生産という矛盾は、この機体を高く評価した隠密部隊や偵察部隊線専用機体とされ、それらも上層部のみが知る事実だからである。
大戦初期、一歩出遅れた共和国だがこのゾイドで帝国の状況をほぼ掌握していた。帝国からオーガノイドシステムを持ち返った。ライガーゼロを奪取する手助けをした・・・などなど、共和国の成果の陰にこのゾイドあり、という噂が多いが、全く公開されておらず、謎のままである。
・・・余談ではあるが、このような噂を真に受けた帝国はこのゾイドに一億近くの懸賞金をかけ、血眼に探していたらしい。
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